Appleの Recovery HDパーティションをクローンするには

This documentation is for an older version of CCC. This article has been retired, so it does not exist in the knowledge base for the newest version.
Last updated on 2019年8月1日

Mac OS X Lionを使用して開始すると、macOSインストーラは新規の隠れたボリュームを“Recovery HD”と言う名前の起動ディスクに作成します。Recovery HDボリュームの主な目的は、macOSを再インストールする方法を提供することです (Appleは macOSインストーラをDVDで配布することを終了しました)。macOSボリュームのバックアップを実行時、Carbon Copy Clonerはソースボリュームをディスクイメージに関連付けるRecovery HDボリュームを自動的にアーカイブします。このアーカイブは後で別のRecovery HDボリュームに復元することができます。CCCのディスクセンターは新規のRecovery HDボリュームをコピー先ディスクに作成する機能も提供します。

注意:macOSはRecoveryボリュームへのアクセスを制限します。CCCのRecoveryボリュームを作成または変更するには管理者ユーザとしてログインする必要があります。

バックアップディスクにRecovery HD ボリュームを作成するには?

以下のシンプルな手順に従ってください:

  1. CCCを使用して、起動ディスク(またはmacOSのインストールを含む他のソースボリューム)をバックアップボリュームにクローンします
  2. CCCのサイドバーにあるボリューム からバックアップボリュームを選択します(CCCのサイドバーを表示するには、CCCのツールバーからサイドバーを表示をクリックしてください)
  3. ウインドウの下にある Recovery HD... をクリックします
  4. Recovery HD を作成 ボタンをクリックしてください

新規Recovery HDボリュームを作成するには

Drobo デバイスはダイナミックボリュームのサイズ変更をサポートしませんので (参照)、Recovery HDボリュームを承認できません。Recovery HDボリュームをDrobo デバイスで作成しようとしないでください。

Recovery HDボリュームは約 650MBです。新規 Recovery HDボリュームを作成するには、最低 1GBの空き容量があるディスク上のボリュームを選択する必要があります。ドキュメントでは、この選択されたディスクを“ドナー”ディスクと呼んでいます。ドナーディスクでデータに危害が及ぼされることはありません。新規Recovery HDボリュームに空き容量が割り当てられるように、サイズが変更されるだけですボタンをクリックして新規Recovery HDボリュームを作成する時、以下の動作が実行されます:

  1. ドナーディスクをマウント解除
  2. ディスクユーティリティの“ディスクを検証”ツールと同等の動作を実行
  3. ドナーボリュームを1GBにサイズ変更
  4. 借りた容量1GB を使って、Recovery HD という名前の新規ボリュームを作成
  5. 適切なRecovery HD をRecovery HD ボリュームのアーカイブまたは別のディスク(起動ディスクなど)から新たに作成されたRecovery HD ボリュームにクローン
  6. ドナーボリュームをマウント解除

タスクが完了すると、Recovery HDボリュームはデスクトップにマウントされなくなります。また、ディスクユーティリティに表示されることもなくなります。このRecovery HDボリュームの機能を確認するには、起動時にOptionキーを押したままにしてRecovery HDボリュームを起動ディスクとして選択してください。

注意: Recovery HDのクローンタスクをラップトップで実行する際、タスクが完了するまでMacがAC電源に接続されていることを確認してください。

既存のRecovery HDボリュームをクローンし直すには

関連するRecovery HDボリュームが既に存在するボリュームを選択した場合、CCCから“Recovery HD を復元”するよう指示されます。Recovery HDボリュームをクローンし直すことが役立つのは、Recovery HDボリュームが無効な場合、または、そのパーティションタイプが無効な場合 (そしてそれがデスクトップに表示される場合)です。

既存のRecovery HDボリュームを削除するには

なんらかの理由でバックアップディスクからRecoveryボリュームを削除する必要がある場合があります。Recovery HDボリュームを削除するには:

  1. CCCのサイドバーにあるボリューム からバックアップボリュームを選択します(CCCのサイドバーを表示するには、CCCのツールバーからサイドバーを表示をクリックしてください)
  2. ウインドウの下にある Recovery HD... をクリックします
  3. Optionキー ( ⌥ ) を押したままにして、“Recovery HDを削除…”をクリックしてください。

[VoiceOver ユーザの方へ: QuickNavを使用して、キャンセルボタンの左側にある“Recovery HDを削除…”を見つけてください]。CCCは、Recovery HDボリュームを削除し、その空き容量をドナーボリュームに割り当てます。このタスクがドナーボリュームを破壊することはありませんが、パーティションの変更をする前にこのボリュームにあるデータをバックアップしておくこをお勧めします。

“Macを {newer OS} にアップデートしました。”CCCが {older OS} のRecovery HDをバックアップボリュームに作成するのはどうしてですか。”

CCC 3に比べて、CCC 4は関連するボリュームと一致するRecovery HD OSを適用する最善の努力をします。バックアップディスクをまだアップデートしていない(例えば、El Capitanでバックアップタスクを実行することによって)、そして 先にバックアップディスクのRecovery HDをアップデートしようと試みる場合、CCCはそのバックアップディスクに古いOS(例えば、MavericksまたはYosemite)があるのに気付き、その古いOSをRecovery HDに適用しようとします。

この場合、先にバックアップタスクを実行して、コピー先ボリュームを新しいOSにアップデートしてください。それから、CCCのディスクセンターに戻りRecovery HDをアップデートしてください。大抵の場合、新しいOSに最初のバックアップを完了すると、バックアップボリュームに関連するRecovery HDをアップデートするようにCCCから自動的にメッセージが送信されます。

“Recovery HDを復元(または削除)のオプションがグレーアウトされているのはどうしてですか。”

CCCのサイドバーで選択したボリュームから起動した場合、そのボリュームに関連するRecovery HDの復元または削除のオプションは無効になります。これは一般的にバックアップボリュームから起動した時に起こります。起動ディスクに関連するRecovery HDに変更を加えるには、まず最初にMacをそれ以外の起動ボリュームから起動してください。

このオプションは、選択したボリュームがFusionまたはFileVault保護されたボリューム (例:"CoreStorage" ボリューム) である場合も無効になります。CCCはFusionまたはFileVault保護されたボリュームにRecovery HDボリュームを作成することはできません。そのため、CCCはFusionまたはFileVault保護されたボリュームに関連付けられたRecovery HDボリュームの削除を決して許可しません。

“CCCから、起動ディスクに関連付けられたRecoveryボリュームがあります、とメッセージがあります。このRecovery HDボリュームがOptionキーの起動マネジャーに表示されないのはどうしてですか。”

また、AppleはLionから論理ボリューム、CoreStorageボリュームを導入しました。これらのボリュームは論理ボリュームであるため、Macのファームウェアはそこから直接起動することはできません。macOSの小さなピースがその論理ボリュームを作成する必要があります。この制限を補うために、Appleは“ヘルパー”パーティションをCoreStorageボリュームに関連付けました。多くの場合、Recovery HDボリュームがその役割を担います。起動時にOptionキーを押したままにすると、MacのファームウェアはCoreStorage論理ボリュームを検出できませんが、これらのヘルパーパーティションを検出することはできます。混乱を避けるために、これらのRecoveryボリュームに与えられたラベルはそれに関連するボリュームのラベルです。“Macintosh HD”と名付けた起動ディスクと、“Recovery HD”と名付けられた関連するヘルパーパーティションがある場合、起動マネージャーには1つのボリュームのみが表示されます。それはRecoveryボリュームですが、Macintosh HDと言うラベルが付いています。Recoveryボリュームから起動したい場合は、Command+Rを押しながらMacintosh HDとラベルされたボリュームをクリックしてください。

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